春の日、10歳の少女かすみと、彼女の植物好きな母は、一緒にホームセンターを訪れました。そこで母は、アロマティカスという香りのする多肉植物を見つけ、家に買って帰ることにしました。
「ねえ、ママ、このアロマティカスってどんな植物なの？」と、かすみが尋ねました。
「このアロマティカスは、さわやかな香りがして、お部屋にいい香りを漂わせてくれるんだよ。それに、育て方も簡単だから、一緒に育ててみようね。」母が答えました。
春（3月～5月）
春には、アロマティカスの新芽がどんどん伸びてきます。かすみと母は、日当たりの良い場所に植物を置いて、週に一度、水を与えました。
「ママ、アロマティカスはどれくらい水をあげたらいいの？」と、かすみが聞きました。
「春はまだ涼しいから、土が乾いたら週に1回ぐらい水をあげるとちょうどいいよ。」母が教えてくれました。
夏（6月～8月）
夏になると、アロマティカスは活発に成長します。しかし、暑さに弱いため、午後の直射日光を避けるように、半日陰の場所に移動させました。
「この暑さで、アロマティカスも大変だね。」かすみが心配そうに言いました。
「そうだね。だから、水やりは土が乾いたら、週に2回ぐらいに増やしてあげようね。」母がアドバイスしました。
秋（9月～11月）
秋になると、アロマティカスの成長が緩やかになります。かすみと母は、植物を日当たりの良い場所に戻し、水やりを再び週に1回に戻しました。
「ママ、アロマティカスは冬にどうなるの？」と、かすみが尋ねました。
「冬には、寒さに注意しながら、水やりを減らしてあげるんだよ。」母が答えました。
冬（12月～2月）
冬には、アロマティカスは休眠期に入ります。かすみと母は、植物を寒
さから守るために、室内の暖かい場所に移動させました。また、水やりは土が乾いてから、2週間に1回程度に減らしました。
「ママ、冬はアロマティカスもお休みなんだね。」かすみが言いました。
「そうだね。でも、春になるとまた元気に成長してくれるから、その時まで大切に育てようね。」母が微笑んで言いました。
一年を通して、かすみと母はアロマティカスの世話を楽しみながら、親子の絆を深めていきました。アロマティカスは、彼女たちにとって、家族の一員となり、お部屋を明るく香り立たせてくれました。
そして、春が再び訪れると、アロマティカスは新しい芽を出し始めました。かすみは母に、「また新しい年が始まるね。アロマティカスと一緒に、もっといろんな植物を育ててみたい！」と言いました。
母は優しく笑って、「いいね。これからも一緒に、植物を育てながら、楽しい時間を過ごしましょう。」と答えました。
かすみと母は、アロマティカスを育てることで、植物の魅力にどんどん引き込まれ、親子で楽しい植物育成の日々を送ることになりました。そして、アロマティカスは、彼女たちにとって、かけがえのない存在となりました。